2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2009/11/20

都営浅草線 なつかし写真・2

浅草線なつかし写真の後編。



5200形(京急川崎・1992.2.10)

5200形は6両編成で2本だけ造られた特殊な存在。運用範囲が広い都営車の中にあって遭遇する確率は低かった。
登場は1976(昭和51)年で、セミステンレスの車体は先に登場の三田線6000形・新宿線用10-000形試作車の要素がベースになっている。特に顔は後者に似ている。
足回りは5000形と変わらず、形式は5000形。ただし番号百位が2のため、5200形と通称されてきた。



5200形(京急川崎・1992.2.10)

冷房準備車として登場した5200形は、1988(昭和63)年に冷房装置を搭載し、5300形登場までの間は浅草線所属車でたった2本だけの冷房車として活躍した。
また、側面方向幕・種別幕も5000形としてはこのグループだけのものだった。種別幕は晩年に故障すると、使用停止のまま引退まで通したそうだ。



5200形・京成3500形・3600形(京成高砂・1992.2.10)

京成高砂で並んだ赤帯ステンレスカートリオ(1枚目は再掲)。こうして観ても、都営車というより京成車っぽかった。
5000形鋼製車引退後の1996(平成8)年12月、5200形は4両を廃止して8連1本に組み直された。これにより浅草線所属の6連は消滅した。
2000(平成12)年には形式が正式に5200形に変更。6年後の2006(平成18)年に引退するまで、主に泉岳寺—西馬込の区間運用を地道にこなした。



5300形(国府台・1991.12.23)

1991(平成3)年、北総線高砂延伸・相互乗り入れ開始とともに運用を開始したのが5300形。
12号線(現・大江戸線)用12-000形に続くVVVFインバータ制御車で、カラーリングは少し先に登場した12-000形量産車と雰囲気が似ている。
京成での急行運用時は5000形と変わらず円板を貼り付けていた。窓の上方に貼るのが基本線だが、1枚目の写真は真ん中に貼られている。このあたりは乗務員の個性が出る部分だ。



5300形(荒川—四ツ木・1992.2.11)

武骨な押上線荒川橋梁を渡る。先進の車両にはミスマッチ。


5300形(東中山・1993.3.3)

円板が下方に貼られた急行が東中山の待避ホームに入る。
当時の京成本線の急行は現在は快速に発展したスキップ列車。東中山ではスカイライナーの通過待ちをすることがあり、こうして8連が外側線に入る光景も見られた。


5300形(京急川崎・1993.4.1)

京急川崎の品川方にある引き上げ線に入った5300形。当時では何ら珍しい光景ではなかったが、羽田空港メインのダイヤに切り替わり川崎発着運用がなくなった現在は見られなくなった。
背後の多摩川の橋梁上にも渡り線があり、川崎—新逗子で運行されていた急行の800形6連が橋梁上でしばし停車している姿もよく見られた。
写真ではコンクリートの車止めが見えるが、現在は品川方からも入れる構造となり、羽田空港から来た4連と品川から来た8連を併結する際、4連の待機場所として使われている。


5300形・京成3300形(京急川崎・1992.4)

ファイアーオレンジの車両が京急を闊歩していた頃。
同じ赤系でも紅っぽい京急と黄色っぽい京成ではずいぶん違ったが、やはり京急のほうがシックな感じがしたもんだ。
いっぽう、京急を裏返しにしたような白地に赤帯の5300形はその白地の汚れが目立っていた。
もともとアルミ車なので塗装をしなくてもいいもんだが、敢えて塗った白がそんな状態。後年汚れを防止する材質の塗料で再塗装され、汚れは減った。



5300形(東松戸・1993.4.6)

北総線東松戸は当時このホーム1本のみの使用。成田空港直通運転に備えて2面4線化が完了した現在は下りホームとなっている。
成田空港延伸までは写真の列車がいる外側ホームには列車が入らないので、「おあずけ」の光景だ。



5300形(海神・1994.10.16)


5300形(海神・1995.4)

海神コースターを進む。上野方の渡り線は現在では見られない。
5300形は4次車5311Fから東京都のいちょうマークの位置が変更になり、それまでの車両もそれに合わせて移設された。西馬込行の5305Fははじめの国府台でのものとで位置が変わっているのが確認できる。

5300形は全部で27本あり、5200形8連化の際に投入された5327Fは京急線内での快特運用の計画に合わせて120km/h対応となっている。ほかは5次車の5315F以降がスカートが大きくなった程度で、先輩の5000形同様バリエーションには乏しい。
現在の運用は浅草線内と京急線羽田空港—泉岳寺、京成線押上—佐倉、北総線が中心。京急線内では本線、空港線、逗子線、久里浜線での線内折り返し運用や、夕方の神奈川新町始発京急久里浜行の特急など、面白い運用が散見される。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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