2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2010/01/15

東海道線 なつかし写真・3

東海道線の湘南色で忘れちゃいけないのが急行形電車。

国鉄最初の新性能急行形電車である153系は「東海形」と呼ばれ、80系とともに東海道線の申し子的存在。側面は以後の車両たちと同じ配色だが、正面はオレンジ1色という塗装だった。
153系は東海道・山陽新幹線の開業・延伸とともに徐々に働き場を追われ、専用塗色を施された京阪神の新快速や、各地の快速・ローカル列車運用、電化後の房総急行などにも回った。
私が153系に乗ったのは伊豆へ行った際と、京都—大阪間で乗った新快速でともに幼少時。前者はもしかしたら113系だったかもしれないが、後者はまちがいない。ヴーーーーンというモーター音の唸りは今でも耳に残っている。

165系は153系を勾配線区向けにアレンジした車両で、正面にも緑色が回った。
165系も急行列車そのものの衰退とともに平坦線にも回り、東海道線では153系に代わって急行「東海」に入った。



165系急行「東海」(東京・1987.11.8)(d)

私が列車の写真を初めて撮った日のもの。この時点で153系はとっくに引退している。
新幹線が高頻度運転を行うなか、東海道線の主要駅停車急行として「東海」は細々と残っていた。運転区間は東京—静岡間。



165系急行「東海」(品川・1989)

このころは11両編成だった。グリーン車は2両。一段下降窓車と二段窓化された車両のペア。二段窓化は雨水流入による腐食を避けるための措置だが、グリーン車としてはやはり窓がすっきりしているほうがいいはずだ。
165系はクモハ+モハのユニットが基本で長編成になると運転台付車両が増えがちだが、「東海」には165系では少数派のパンタなし中間電動車・モハ164が用いられていた。



165系急行「東海」(東京・1989)

グリーンマークの下に、1等車時代の表示「1」が透けている。



165系急行「東海」(東京・1990)

165系急行ならば、方向幕は「急 行」のほうが似合う。東海用165系はJR東海の車両で、正面に行き先をきちんと表示するのは同社の113系と同じ。この辺は国鉄時代のままのJR東日本と違うところだ。


165系急行「東海」(東京・1994.4.17)

末期のデカ目列車。1992(平成4)年から基本8連に編成縮小。利用の減少が著しかった。
1996年に373系を投入し特急「東海」へ変身したものの、やはり新幹線との共存は難しく「東海」は2007(平成19)年に廃止となった。


165系急行「富士川」(沼津・1991)

身延線の急行「富士川」は静岡と甲府を結ぶ、身延線を貫く列車。写真の頃は1往復だけ富士から静岡の反対方面となる三島まで顔を出した。
「東海」ともども、373系特急形電車によって特急化され、こちらはひらがなの「ふじかわ」に変身した。


167系快速(東京・1987.11.8)(d)

こちらは165系ではなく167系の快速列車。167系は165系よりドアが狭いのと、クモハがないのが識別点。
写真当時「快速アクティー」はまだなく、この列車は伊東だか伊豆急下田だかまでの伊豆方面向け臨時列車。JTBの時刻表にはグリーンマークなしで「快速」のマークがポツンとついた不思議な列車として載っていた。停車駅パターンは「東海」と同じで乗りドク列車だった。


修学旅行色の167系(交通博物館・1991)

167系は修学旅行列車用の車両でこのような黄色とオレンジの塗装だった。その任を解かれたあとは急行・普通・波動用に転用された。修学旅行用電車は155系や159系などもあったが、それらは低屋根・低運転台で特徴的な外観だった。




167系快速「伊豆マリン号」(東京・1989)

愛称なしだった臨時伊豆快速は1989(平成元)年から「伊豆マリン号」の愛称がつき、手作り感のある大きなヘッドマークも登場した。


167系快速「伊豆マリン号」(田町・1989.8)

0系と併走。冬場は「伊豆いでゆ号」と名前を変えて登場した。


167系団臨(品川・1992.5.11)

こちらは本職の修学旅行臨に就いた姿。神奈川県の学校の集約列車は房総急行風六角形のヘッドマークが用意されていた。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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