2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2010/08/21

10.8.15 ついでの中京・4

前日夕方に仲間と集合し、夜に今回の遠征のメイン行事を済ませたあと桑名駅前のホテルに宿泊。
10時のチェックアウト後再び集合する予定だが、意外に早く目が覚めた。


元・近鉄

ホテルの窓からは桑名駅名古屋方の大カーブが見え、踏切の音がひっきりなしに聞こえてくる。その窓越しに撮ってみた。



関西線313系・養老鉄道600系(長島—桑名)

養老鉄道の600系が低速でやって来ると、JR関西線の313系が追いかけるように現れた。さらに近鉄名古屋線にも3連の通勤車が下ってきた。
近鉄養老線が近鉄の子会社へ転身した養老鉄道はその名の通り近鉄の本線系から退いてきた車両達が使用されている。分立当初はアイボリーの入った近鉄色のままだったが、現在は近鉄の旧塗色であるマルーン1色に変更されている。

チェックアウトまでに少々時間があるので、せっかくだから線路の目の前まで行くことにした。まずはホテルから遠い位置にある北勢線へ。

桑名駅はJR関西線、近鉄名古屋線、養老鉄道、三岐鉄道北勢線の4路線が集まるターミナル駅。北勢線は少し離れた位置にある西桑名駅に発着する。
北勢線もかつては近鉄北勢線だったが、養老線よりも先の2003(平成15)年に近鉄から切り離され、こちらは別会社の三岐鉄道が引き継いで廃止を逃れている。


三岐鉄道140形(西桑名)

桑名駅の先にへばりつくようにある西桑名駅。敷地外からもこうして停車中の車両を撮ることができる。桑名駅の位置まで線路が延ばせそうな敷地があるようにも見えた。調べると、実際に桑名駅に近づける計画が進行しているようだ。

北勢線は未だ近鉄に残る内部・八王子線とともに762mmのナローゲージで有名な路線で、電車は小型。近鉄形の15m車・270系が近鉄統合前の三重電から引き継いだ10mのトレーラーを従える形で運用されている。
写真の141は三重電の付随車だったが、近鉄移行後270系と同じスタイルの運転台が取り付けられて制御車化されたもの。

ひと駅でも乗ってみたいところだが時間がとれないので断念し、線路に沿って先へ進んでみた。細い歩行者通路を抜けると道路。ここから駅を出てくる北勢線を撮れそうだ。ちょうど1分後に出るようなので、電柱の間から待ちかまえる。



三岐鉄道270系・140形・130形(西桑名—馬道)

先頭は光の関係でヘンな色になってしまったな…。

この先北勢線は単線の関西線と複線の近鉄名古屋線を跨ぐが、関西線側は北勢線の桁が単線分しかスペースがないため、複線化できない状況。弥富、長島、桑名、朝日、富田と続く5駅間のうち、この北勢線との交差ポイントを含む桑名—朝日信号場間のみが単線で残ってしまっている。ちなみに、名古屋から弥富までの間で、駅間が完全に複線になっている区間は皆無だ。

桑名と言えば外せない場所がある。それは、上の写真のすぐ先にある踏切。



西桑名第2号踏切(西桑名—馬道)

この北勢線で言う西桑名第2号踏切は、北勢線、関西線、近鉄名古屋線の3路線を跨ぐ踏切になっているが、3路線とも軌間が異なる(写真手前から北勢線:762mm、関西線:1067mm、近鉄名古屋線:1435mm)珍しい踏切。
ちなみに、駅の反対側へ延びる養老鉄道は1067mmで、近鉄時代も名古屋線から電車が直通することはできなかった。名古屋線は古くは1067mmだったが、伊勢湾台風で甚大な被害を受けたあと、大阪線と同じ1435mmに改軌して名阪直通運転をするというウルトラCを遂げた。


現・近鉄

踏切の遮断区間は北勢線と関西線がひとまとめで、近鉄は別。つまり、列車が来ても関西線と近鉄の間に立つことができる。早速、そこで列車を待ちかまえた。



近鉄12600系(桑名—益生)

この場所からは近鉄の列車が撮りやすい。最初に来たのは特急。
正直撮っている時点で車両の形式はよく把握できていない状態で、あとで調べてみたら、この赤幕の特急車は12600系もしくは12410系12415Fのみであることはわかった。ただ、この角度で車号も見えない状態で区別がよくわからず。ひとまず表記は確率の高い12600系にしておこう。…と言っても12600系も2本しかないようだが。




近鉄12200系・5200系・1201系(桑名—益生)

特急の後ろ側は12200系。そしてすれ違いで登場の急行は5200系+1201系。5200系は「伊勢中川」、1201系は「中川」という行先表記の違いが面白い。
5200系はJRの313・221・811系より1年早い1988(昭和63)年登場の3ドア・転換クロスシートの急行車。他の一般車とは一線を画す先頭デザインで優等車であることがひと目でわかる。



JRキハ85系「ワイドビュー南紀」(朝日—桑名)

JR側はちょっと厳しい角度でしか撮れない。この列車、ヘッドマークが見えない…もしくは無表示なんだろうか? カメラの撮影時刻と時刻表を照らし合わせた結果、時刻的には桑名9時23分発の「ワイドビュー南紀81号」のようだ。「ひだ」用車両なのでマークがないとか? 南紀のマーク自体が見えづらいのか? ネット上に出ている画像をいろいろ見てみると、南紀のマークはよく見えていないものも多い感じだ。



近鉄22000系・30000系(桑名—益生)

今度はACE+ビスタEXの賢島特急が登場。ビスタカーIII世はリニューアルでビスタEXに生まれ変わり、アイボリーが塗色に加わった。4月から中間車階下席が3〜5名のグループ客専用となり、ヨットのキャビン風に改装した車両も登場。今後増やす計画だそうだ。



近鉄1000系(桑名—益生)

1000系は登場当初は車体を新製しつつ在来のつりかけ車の装置を流用したものだったが、のち820系や8000系の装置を使用して高性能化された。西武401系、小田急旧4000形、国鉄103系3000番台などと同じ変遷。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントは管理人が通知メールを確認後掲載可否の判断をします。
表示まで日数がかかったり、非掲載となる場合があります。
管理人はコメントへの返信必須のスタンスではありませんが、掲載した場合は「コメントありがとうございます」の意味がこもっていますので、予めご了承下さい。