2010/10/04

小田急 なつかし写真・4

今回も1991(平成3)年のもの。SE車の引退の時が訪れた。


南新宿・1991

新宿のとなりの南新宿駅はとっても存在感の薄い駅だ。その薄さは東武東上線の北池袋や京急本線の北品川に似ている。


5200形(南新宿・1991)

縦書き横並び表示の急行箱根湯本・片瀬江ノ島行。



初代3000形(南新宿・1991)

急行とすれちがうSEの回送列車。きちんと回送の文字を入れている。前後で書体が違うのが面白い。


2600形(南新宿・1991)


百合ヶ丘・1991

百合ヶ丘は新百合ヶ丘のひとつ新宿寄り。幅の広い対向式ホームの落ち着いた駅。駅から見ると新宿方・小田原方ともカーブで下り坂になっている。


10000形(百合ヶ丘・1991)


1000形(百合ヶ丘・1991)



初代3000形(百合ヶ丘・1991)

現代風の駅を不釣り合いな昭和中期の特急車が駆け抜ける。この直後、上り3100形NSEがすれ違ったが、並ぶ姿は撮れなかった。


9000形(百合ヶ丘・1991)

こういう駅には9000形が似合うな。なんとなく。



1000形(百合ヶ丘・1991)


新宿・1991.3.15

初代3000形SE車は1991年3月15日の運転を以て定期運用を引退することになった。さよなら列車は2本併結の10連での運転となった。




初代3000形(新宿・1991.3.15)

特製のHMを付けて現れたSE。明るい新宿駅ホームでピカピカ輝いている。派手なマークを用いなかったのは好感。
左サイドから撮ってない理由が今になってはわからない。




初代3000形(新宿・1991.3.15)

じっくり観察したのはこの時が初めてだったかも。客用ドアも手動の開き戸で、床の低い車内にホームから一段下りるように入る形でびっくりした。混雑時の乗降はスムーズじゃなかっただろう。


初代3000形(新宿・1991.3.15)

さよなら運転列車が出発。ホームの乗務員もしくは駅員が手を振って送っている。


本厚木・1991.3.15

経緯は忘れたが、夜の本厚木駅で最終の上り列車を撮ることになった。友人と一緒だったのだが、近くにいたちょっとネジの外れた中年鉄道ファンのアホ話を聞かされたのを覚えている。まぁ今も昔もこういう人は必ず現れるのだが…。
「さよなら列車は『さよなら東海・あさぎり』という名前だ」とか、「こないだ203系が精算運転で7両で秦野まで行った」とか、もうとんちんかん。“東海”とは東海道線の165系急行のことを言っていたが、165系の東海引退はちょうど5年後のことだった。
「自分はJRに頼まれてこの列車を撮りに来た」と、カメラの札差しに広告かなんかから切り取ってきたJR東日本のロゴを差し込んでいた。缶コーヒーのUCCオリジナルを10本くらい持参していて、それを水筒のお湯で割って飲んでいたりと、列車のことよりもそのオッサンの記憶が強いのだ。



初代3000形(本厚木・1991.3.15)

調べると、これが間違いなく最終列車であれば「あさぎり8号」だ。


3100形(本厚木・1991.3.15)

ついでにNSE。SEとNSEは訪れた回数のわりに枚数が撮れていてよかった。まだ走っているLSEもそのうち撮りに行こうかな。


沼津・1991

SE車引退の翌日・3月16日から「あさぎり」は特急となり、行先は御殿場から沼津まで延長。車両も新製の20000形RSEとJR371系の大型車7連2形式での運行に切り替わった。


20000形(沼津・1991)

御殿場線を経て沼津へ顔を出した小田急車。あさぎりの特急化とともにデビューした20000形RSEはSE以来の連接車体をやめ、ボギー車7連という一般的なスタイルになった。
中間には2両の二階建て車両を導入したところは一般的ではないかも? 階上席は3列(1+2列)座席の「スーパーシート」となり、JR線内ではグリーン車扱い。階下席はこちらも3列の一般席とセミコンパートメントになった。



20000形(沼津・1991)

平屋車両はHiSEと同じくハイデッカー車。これは当時の流行に沿ったものだが、バリアフリーが叫ばれる現在では厄介者になっている。
カラーリングはリゾート感を出したつもりだそうだが、パステルすぎてイマイチ。もっとシックな塗装にしたらイケると思う。
HiSEで正面から姿を消した愛称表示は再び正面についた。こちらも当時の流行でLEDを用いているが、順光のときの視認性はご存知&ご覧の通り。全体的に「時代の落とし子」感が強い車両だ。




JR371系(沼津・1991)

こちらは20000系と同時にデビューしたJR東海の371系。ビジュアルセンスはこちらの方が上。京成の新AE車が走る姿を初めて見たときのワクワク感は、この371系を見たときと同じだった。


JR371系(沼津・1991)

20000形とは違い、こちらの平屋車はハイデッカーではない。また、二階建て車階下席にはセミコンパートメントはなく、3列の一般席のみだ。


JR371系・211系(沼津・1991)

東海道線211系と並ぶ。隣の211系は東京口のJR東日本の車両。
JR東海の在来線車両は湘南色帯もしくはオレンジ帯化が徹底されていて、新幹線100系も意識したという371系のカラーリングは文字通り「異色」だ。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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