2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2010/12/22

ジョイフルトレイン なつかし写真・7 JR東の電車

今回もジョイトレのなつかし写真。JR東日本の電車ジョイトレのものを一部再掲も含めて紹介。


なのはな

「なのはな」は幕張所属の165系お座敷電車。1986(昭和61)年に登場し、電車としては初めての本格的なお座敷車両となった。種車の165系のスタイルから、3+3で分割可能な6両編成となった。
菜の花は千葉県の県花で、そのイメージの黄色ベースの車体となった。ただ、黄色は控えめで薄い。各車両の愛称はすみれ・あやめ・きんせんか・すいせん・あじさい・ゆり、と、菜の花ではない花の名前が付いているのが不思議なところ。



165系「なのはな」(品川・1988.4.3)(d)(再掲)

JR移行から1年が経ち、品川の臨時ホームに連日ジョイトレが集合したときのもの。
なのはなは国鉄時代の改造ということもあり、顔は整形されずヘッドサインが付いただけの小さな変化にとどまった。貫通扉の窓にはマリ区の黄色い編成札が下がっていて、番号は3連ずつS1とS2と分かれている。



165系「なのはな」(新松戸・1989)

ジョイトレは団体貸切が多いため、乗降スペースをつぶして客室スペースに活かすことが多い。2ドアの165系ベースのなのはなも、1ドアになっている。方向幕は品川のものと同じでS1が「団体専用」、S2が「臨時」を出している。



165系「なのはな」(五反田・1989)

山手貨物線を行くなのはな。S1も「臨時」に変わっている。


165系「なのはな」(大宮・1995.10.30)(再掲)

成田線での自動車との衝突による乗務員死亡事故を受け、東海顔の車両や103系は運転台と助士側の窓下をステンレス板で補強する工事が行われた。
東海顔車両の施工当初はステンレス地肌丸出しの「鉄仮面」状態。湘南色やスカ色の車両は元の塗り分けを無視して211系のような二重帯で済まされたが、なのはなの場合は緑の濃淡のラインは元と同じように引かれた。
しかし見た目が悪いこともあり、のちにみんな元通りに塗装され、写真の状態になった。補強時にヘッドライトがシールドビーム化されたため、塗装後も元のイメージとは異なっている。


165系「なのはな」Nゲージモデル(KATOベースの宮沢模型製品)

中学生のころ船橋の東武の模型売り場(現存せず)で予約して買った、なのはなのNゲージモデル。お年玉でもらってとっておいたお金を使って買ったと記憶している。どうやらこの宮沢製は現在高値で扱われているらしいが、そんなことも想像してなかった当時、銀の細いペイントマーカーで先頭車4両のうちの2両の「前面補強」を施した。
緑のラインに沿ってカッターでスジを入れて、銀がはみ出さないように塗っただけだ。ライトは当然原形のまま。
ちなみに現在の私は鉄道模型にはまったく手をつけておらず、10代のときに買ったりもらったりしたNゲージの車両・ユニトラックをそのまま保管しているのみ。

なのはなは1998(平成10)年に現在の485系「ニューなのはな」の登場で引退。短い期間だがニューとともに走っていたこともある。


パノラマエクスプレスアルプス

「パノラマエクスプレスアルプス」は三鷹所属の165系展望電車。国鉄末期に製作をはじめ、1987(昭和62)年のJR移行直前から運行を開始した。
車内はピッチの広いリクライニングシートと、ラウンジ、個室などで構成。なのはなと同じ3+3の6両編成だが、中間でクモロが向かい合う線対称の編成となった。



165系「パノラマエクスプレスアルプス」(品川・1988.4)(d)(再掲)

アルプスの最大の特徴がこの展望車。名鉄パノラマカーや小田急ロマンスカーを思わせる、運転台を屋上に上げたスタイル。JRではこのあとキハ183系「オランダ村特急」や485系「シルフィード」が同じスタイルの展望車で登場した。
なおシルフィードは現在「NO.DO.KA」に変身、オランダ村特急は「ゆふいんの森II世」→「シーボルト」→「ゆふDX」(古代漆色)→「ゆふDX」(山吹色)と次々とスタイルを変え、来年は「あそぼーい!」として6パターン目の姿にまた生まれ変わることが発表されている。



165系「パノラマエクスプレスアルプス」(新宿・1988)(d)

展望を考慮したのは側面も同じ。これでもかというくらいの大窓が並んでいる。ヘッドサインのロゴデザインはイマイチ。



165系「パノラマエクスプレスアルプス」(新宿・1988)(d)

1枚目は「白馬」を表示したクモロ。クモロの顔はわりと原形をとどめていて、ライト類とタイフォンが変わった程度。対して2枚目のクロは改造では加工が大変なため、車体は新造している。


165系「パノラマエクスプレスアルプス」(新宿・1988)(d)

当時は最先端の雰囲気だったLEDの表示器。14・12系客車改造の「スーパーエクスプレスレインボー」もLED表示だった。



165系「パノラマエクスプレスアルプス」(秋葉原・1990)

総武線秋葉原駅を千葉方面に抜けるアルプス。
ほかのジョイトレに比べると団体より多客臨寄りに考えられた内装で、「しんせん・やまなし号」では元メルヘン用167系をアルプス色に塗り替え、アルプスで挟んだ3+4+3の10連で運行された。また、写真の1990(平成2)年にはなのはなを中間に挟んだ12連の運行もあったそうだ。

2001(平成13)年に引退したアルプスは富士急へ譲渡され、2000形「フジサン特急」と生まれ変わり、3連ずつに分けられて活躍を続けている。その外装は…だ。


リゾートエクスプレスゆう

「リゾートエクスプレスゆう」は勝田の485系のジョイトレ。1991(平成3)年の登場時は2列・1列のシートを千鳥配置した座席車だったが、1998(平成10)年にお座敷車に再改造された。


485系「リゾートエクスプレスゆう」(両国・1993.4.18)

両国駅列車ホームに入ったゆう。実はこの車両を撮ったのはこの時の1度だけだ。
ゆうは特急形のサロ183・189・481形を改造した車両との位置づけだが、どれも付随車のため、走行機器は485系の廃車発生品を利用、車体も新製で、種車の部品はあまり使われていない。



485系「リゾートエクスプレスゆう」(両国・1993.4.18)

江戸東京博物館とドーム付のイベントカー(4号車・サロ485-1)を絡める。実は、江戸東京博物館は3月にオープンしたばかり。それを意識して撮ったんだろう。
イベントカーはフリースペース。車内はクラブ的な完全な異空間になっている。ドーム部分はハイデッキでリクライニングシートを配置した展望座席になっている。このイベントカーはお座敷化の影響を受けずデビュー時の状態を保っている。

ゆうはJR東日本において1990年登場のNO.DO.KAに次ぐ古い編成となっているが、現在も元気に走り続けている。非電化区間乗り入れ用の「ゆうマニ」についてはこちらで。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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