2011/05/07

11.5.4 初めての都営新宿線・2

都営新宿線東大島駅での初撮影の続き。

10-000形オンリー…つまりあの顔の編成がなかなか現れない。
位置を新宿方に変え、地下からカーブで上り坂を上がってくる列車を狙うことにした。


10-000が来た

移動して完全なホーム端に着く前に下り列車が来てしまった。




10-000形(東大島)

場所を変えたらいきなり10-000形登場。三田線6000形・浅草線5200形亡き今、この朴訥とした紺地英字なし方向幕が心をくすぐる。
10-000形は製造年次が多岐に渡りそこそこのバリエーションがあったが、前記事のとおり、セミステンレス・側面二段窓の試作車と1・2次車は全廃。
試作車は4両で、先頭車は飾りフレームのないのっぺりした顔だったが、1次車からこの写真の顔になり、長らく都営新宿線といえばこの顔のイメージだった。



10-000形(東大島)

写真の10-200Fは20番目の編成で3次車。オールステンレス第一陣だが、非冷房(冷房準備施工)で登場し、のちに冷改された。
営団の6000系以降とは異なり、車号の1の位は本八幡方から0→9の順で付番(営団式は1→9→0)。10連化を想定しているため、3・4番は欠番になっている。ということで、1の位は1号車が0、2号車が1、3号車が2、4号車が5、5号車が6、6号車が7、7号車が8、8号車が9とメチャクチャだ。10-300形も同じになっている。


10-000形(笹塚・1993.3.8)(再掲)

現役時代の1次車。2段窓で側面のコルゲートの本数も3次車以降より多いそうだ。この10-070Fは写真奥の方の6・7両目に5次車を挿入して8連化されている。この時代はまだいちょうマークがなかった。




10-000形(東大島)

こんどは上りで10-000形登場。新製からLED表示器が用いられた10-250F。いちょうマークも新製時からで、正面は車号の上にあるのが特徴。
この編成は、1992(平成4)年に登場した7次車(2編成製造)で、1次車から14年も後(試作車からだと21年)の登場。2年先に登場した営団6000系7次車(1編成)と同じく、運用数確保のために仕方なく昭和の規格の車両を増備した、というところ。
車内も一緒で、浅草線5300形で用いられたドア上のLED案内表示器やドアチャイムが付けられた(営団6000系は、03・05系のものを踏襲)。
スカートは新製からではなく、2004(平成16)年のATC更新の際に付けられたそうだ。
特筆すべきは、国鉄・西武以外ではただでさえ珍しいグローブ形ベンチレータを、平成の新製で引き続き用いたこと。平成の完全新製車でグロベン使用というのは他社にあるんだろうか?



10-000形(東大島)

どうもまとめてかかってきた(?)ようで、これまた10-000形。10-220Fは4次車で、10-000形量産車初の新製冷房車。
おととし更新工事を受けたそうで、見ての通り表示器がLED化されたほか、側面も従来の方向幕を廃止して、車体中央にLED式のものを新設、車外スピーカーも付けた。車内も座席モケットと床の貼り替え、ドア上案内器とドアチャイムの設置などで7次車に似たスタイルになった。
正面の種別表示の「各停」はこの更新車のみのもので、他の10-000形は各停の場合は無表示。
…ん? 10-229の貫通扉の下の方が凹んでるな。





京王9000系(東大島)

続けて上り下りで9000系が連続。やっぱりどちらも「TK」表示だった(9737の写真は写ってないが)。上りの9743Fはこの駅で最初に撮った編成の戻り。
9000系の場合は先頭車が本八幡方がクハ9700、橋本方がクハ9750。新宿線乗り入れ用30番台は9731・9781から進番するので、上りの9743Fは13番目、下りの9737Fは7番目の編成となる。


JR似・東急似・東武似・京王似

10-000形が本八幡から戻ってくるのが決まったので、もう一度本八幡方へ移動し、10-000形が直線を来る姿を捕らえたら終わることにした。


10-300形(東大島)

JR東日本E231系をベースに、正面は同じE231系ベースの東急5000系を洗練したような姿の10-300形。




10-000形(東大島)

10-000形1次車登場から19年経った1997(平成9)年、再び増備が必要となった。登場したのはまたもや10-000形。同様にさらなる増備が必要になった営団千代田線・有楽町線では4年先に06・07系を開発したが、都営地下鉄はガンコだった。
8次車となるこのグループはアルナ工機製で2編成が登場。写真の10-280Fが2本目で、10-000形のラストナンバー編成となった。
8次車はついにグロベンが廃止され、車体もようやくコルゲートからビードプレスにレベルアップした。正面は10-000形を進化させた…というより、同じアルナ工機製車両もある東武30000系を洗練させたようなスタイル。青帯も加わり、かなり垢抜けた感じになった。



京王9000系(東大島)

9000系のパノラミックウィンドウを用いた正面デザインは京王のかつての名車・5000系をイメージしている。




10-000形(東大島)

10-240Fは1編成だけの6次車。先の10-220Fと10-230Fの4次車2本とともに更新工事を受けている。


京王9000系(東大島)

9000系の外ヅラに関しては側面のLED表示器と車外スピーカーに変化があった程度で、バリエーションは少ない。
ラスト編成の9730Fのみ正面のKEIOロゴがライト下に移っているという、わかりやすい(いや、わかりにくいか)差異がある。「30」になったのは、車号末尾が49・99に達したからだそうだ。その次の増備があったら困るだろう。




10-300形(東大島)

10連化された10-300形には「10CARS」のステッカー。JR山手線205系の11連化の過渡期に登場した「11CARS」の表記がこんなところにも伝播している。ステッカーの上の部分の「黄緑の平行四辺形」を数えたら、やっぱり10枚だった。



10-000形(東大島)

10-200Fが予定通り帰ってきた。ようやく直線の10-000形を撮ることができた。



10-300形(東大島)

こちらの列車にのって隣の船堀に移動。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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