2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2012/04/12

12.4.7 りんてつ

木更津を後にし、一般道をテキトーに進む。内房線でいうところの袖ヶ浦—長浦間あたりで国道16号に出た。
そこの先から内房線でいうところの浜野—蘇我間あたりまでは京葉臨海鉄道の線路が海側に並行していて、この国道16号とともに市街地と京葉工業地域の境界となっている。

京葉臨海鉄道はJR蘇我駅からしばらく内房線に並行したあと工業地帯へ向かって分かれ、袖ヶ浦市の京葉久保田駅まで延びている貨物路線だ。「りんてつ」という愛称が設定されているが、私はこの記事を書くにあたり調べるまで知らなかった。


トコトコ

館山道なんぞなかった頃から何度も通ったことがあるこの区間、貨物列車が実際に走るシーンに出くわすことはあまりなかったが、今回は運良くそれに当たった。
ゆっくりと進むコンテナ車が見えてきて、先頭の青い機関車を追い抜いた。列車の速度は20〜30km/hぐらいか? 工業地帯の各プラントの敷地ごとに16号から入るための踏切があり、だいぶ先回りできたあたりで待ち伏せしてみた。



KD601+貨車(甲子—前川)

機関車はKD601。単線の線路脇に芝生が敷かれた牧歌的な風景を、トコトコと進んでくる。



KD601+貨車(甲子—前川)

踏切脇には、線路脇地中に「ベンゼンF-OIL」のパイプラインが通っている旨の看板が立っていた。

また少し進むとあっさり列車を抜いた。別の踏切でもう一度待ち伏せ。



KD601+貨車(甲子—前川)

分岐しているのは極東石油工業への引き込み線。列車はもうすぐ甲子(きのえね)駅にかかる。この臨海本線からはいくつもの線路が分かれているが、すでに使われなくなっているものもあるようだ。

また道を進むと、線路はすこし16号から遠ざかった。様子見で交差点を海側に曲がってみると踏切があり、その奥にさっきの列車が停まっていた。


KD601+貨車(玉前)

踏切から覗く。列車が停まっているのは玉前(たまさき)駅。写真左側が本線で奥の京葉久保田方は左にカーブしている。右側の線路は側線で奥は真っ直ぐ延びて行き止まり。その側線にはプラットホームがある。


KD601+貨車(玉前)

機関車は一旦単機となり、スイッチバックして側線のコンテナを繋いだ。


KD601+貨車(玉前)

踏切の直前まで来てストップ。もう一度スイッチバックし、本線に置いてきたコンテナに連結する。この間、踏切は安全のため閉まるが、列車が通ることなく遮断機が上がってしまうため、待たされていた車の運転手はみな不思議な顔をしていて面白かった。側線に入る前も同じ状況。

入れ換えで列車がモタモタしている間にまた先回り。背の低いトラス橋があり、すぐ先に踏切があったのでまた車を下りる。


白旗川橋りょう(市原分岐点—浜五井)

調べてみると、この橋はポニーワーレントラスというタイプで、もともとは信越本線犀川橋りょうで使われていたもの。なんと1919(大正8)年製造。なお、臨海本線の開業は1963(昭和38)年。浜野川橋りょうも同じ流れで持ってきた同型のものだそうだ。



KD601+貨車(市原分岐点—浜五井

鉄橋の向こうのカーブからKD601が三たび登場。




KD601+貨車(市原分岐点—浜五井

トラスの半端な背丈がよくわかる。KD60はセンターキャブのディーゼル機関車。意外にも21世紀になってからの落成。



KD601+貨車(市原分岐点—浜五井

鉄橋の後方には桜。そして画面右は造船所。この鉄橋も東京石川島造船所(…現在のららぽーと豊洲)で造られたもの。


KD601+貨車(市原分岐点—浜五井

後追い。コンテナに「IDEMITSU」とあるが、沿線の姉ヶ崎あたりに出光興産のプラントがある。
なお、ここの踏切は広い道幅の道路が横切るところだが、遮断機はなく、交差点のものを兼ねた信号機によって車を止めるスタイル。列車も警笛を鳴らしての通過だ。

これにて追っかけ終了。渋滞にハマりながら貨物列車並みのペースで帰った。

なおこの翌日、開業50周年を記念した千葉貨物駅の公開第1回目が行われた。待ち伏せしている間にケイタイで調べていて知ったが、当日は用事があったので行かずじまい。8月・11月にも予定されている。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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