2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2015/09/30

15.9.22 グリーン車の一日・2

船橋駅から特急しおさいで1時間40分、銚子駅に到着した。


銚子駅

銚子駅は言わずと知れた総武線の終点で、2面3線の本線と複数の側線を擁し、構内は広々としている。
佐倉で別れ佐原を回ってきた成田線列車も松岸からひと駅、ここまで乗り入れて終点にしている。


255系特急「しおさい」(銚子)

駅本屋直結の1番線に入線。これはここまで先頭で走ってきた1号車のほう。




255系特急「しおさい」(銚子)

編成はトップナンバーであったことに気づく。私が乗ったのはサロ255-1。


255系特急「しおさい」(銚子)

黄色ペイント部に付けられた車端ダンパは同じく黄色で重機的な風合い。枕木方向の揺れを制御するものだが、複々線区間では枕木方向の揺れがけっこう気になった。高速で走っている分揺れも大きいのだろうか?



(銚子)

銚子を象徴する醤油と海のモニュメント。銚子の海にイルカがいるのは知らなかったな。



209系(銚子)

銚電ホームにつながる2・3番ホームへ。209系千葉行は3/4閉で空調効果を維持中。


(銚子)

銚電と相互ののりかえ時、ICカード使用時はここを使う。銚電ホーム側から撮影。


(銚子)

ホーム脇には側線がひろがるが、現在貨物の取扱いはなく車両の姿はない。写真奥が千葉方で、駅を出ると右側に電留線があり209系が留置されている。


209系(銚子)

総武線経由千葉行が発車。



255系特急「しおさい」(銚子)

これでようやく255系を撮れる。タマゴ型の断面がよくわかる。




255系特急「しおさい」(銚子)

クハ255-1を撮って255系の記録終了。


醤油の町

銚子からは銚子電鉄で移動…といきたいところだが、なかなかそういうわけにもいかない。
なぜなら、しおさい1号の到着が9:34なのに対し、銚電の次の列車は10:23発という接続の悪さなのだ。
ちなみに成田線普通が9:58着、総武線普通が10:15着、銚電の9時台の列車は9:17発となっている。

無論、接続のことは先刻承知済み。仲ノ町駅まで歩くことは決めている。
次の列車までたっぷりの時間があるので、まずはJR2・3番線ホームのへさきにある銚電ホームを観察。


(銚子)

へんちくりんな建物。社員の常駐はなく、ただの待合小屋となっている。
手前の煙突のような部分の先っぽには風車を外した跡が伺える。電動で回っていたそうだが、老朽化後は修理されず外されたとのこと。
銚電は一部の駅でこうした「負の遺産」が伺える。1990(平成2)年に内野工務店という建設会社が親会社になったことで、いくつかの駅で駅舎が「欧風化」された。西武の赤電色だった車両群が黒と赤のハレーション全開な色に変わったのもこの時代だ。



(銚子)

銚電駅舎の反対側はこんな感じ。イラストはファンシー(死語)さ溢れる。
内野工務店は1998(平成10)年に自己破産し事実上倒産、引き続き銚電は内野社長が就いていたが、社長の業務上横領が明らかになり、銚電の経営は大きく傾いてしまった。
欧風駅舎はメンテナンスもままならずどこもボロボロに朽ちていったのだ。


(銚子)

ベンチの広告は地元に根付く醤油会社。


(銚子)

切り欠きホーム(番号なし)には10:06の列車到着まで車両はない。
調べると、2013(平成25)年11月20日までは一日33往復だった列車本数は現在19往復まで減ってしまっている。
それでも、朝イチの東京からの特急の客を受けるようなダイヤにはできないんだろうか?
下り特急からは夕方以降の2本、上り特急へは朝と夕方以降の4本でスムーズな接続ダイヤがとられている。

さて、銚子駅正面出口を出て右に進む。交番脇に地図があり、仲ノ町駅までの徒歩ルートを確認する。


(銚子—仲ノ町)

駅からの道がT字路で途切れて右へ進むと銚電の踏切があり、銚子駅が見渡せる。
ご覧のように線路はJRと一続きになっているが、JRの架線は左手前から2番目の柱で終わっているのがわかる。
JRは1500V・銚電は600Vと架線電圧が異なるため電車の直通はできないが、かつては国鉄の気動車が外川まで乗り入れたこともあったそうだ。



(銚子—仲ノ町)

この踏切を境に小私鉄の風景に変わる。架線柱は木製。奥にはヤマサの醤油工場が見える。

踏切を渡った先で再びT字路となり左折すると、正面にヤマサの工場の門があり、こんな看板が…。


(ヤマサ醤油第一工場)

門には係員さんが立っていて、どうやら工場見学の受付があるようだ。
ソフトクリームを買うだけで入れるか訊いたら「見学すればお土産もらえますよ」と見学を推されるが、「そこまで時間がないので」と丁重にお断りする。
看板があるくらいで、売店利用だけでも何も問題ないようだ。


(ヤマサ醤油第一工場)

シンプルなしょうゆソフトを購入。これ、ウマい。売店の手前に工場で使われていたスイッチャーらしきものが展示してあったが、ソフト片手に撮影することができず断念。買う前に撮ればよかった。

ソフトをしゃぶりながら近くの銚電踏切に近づくと、仲ノ町の車庫が見えた。京王のグリーン車と元営団車の銀座線・丸ノ内線方南町支線カラーの車両が並んでいる。緑・黄・赤とカラフル。
ソフトを食べきったら撮ろうと思っていたらほどなく踏切が鳴き、グリーン車が動き出した。てっきり留置車両かとおもったが、この日の営業車のようだ。ソフトは食べ進んだので、なんとか片手撮影ができそうだ。






2000形(銚子—仲ノ町)

2000形は京王2010系が四国に渡り伊予鉄道800系となっていた車両。「2000形」はデハ2000形とクハ2500形の総称だ。「2000系」のほうがスッキリするが…。現在2001Fは京王時代のグリーン1色の姿で活躍している。
そもそも銚電は京王3000系ステンレスカーを購入する予定だったが、1500V→600Vの降圧改造費が嵩むことから断念。600Vの伊予鉄で同じ京王3000系の導入で廃車となる運命だったこの車両を譲り受けることになったそうだ。


2000形(銚子—仲ノ町)

一見京王5000系に見えるこちらのクハ2500形は、伊予鉄で90年代にサハに運転台を取り付けたもの。京王重機の出張工事で、同線の700系(本当の元京王5000系)と同じ顔がチョイスされたようだ。車体断面は裾絞りがないため、京王5000系とは若干雰囲気が異なる。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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